Lombok blog
ロンボクブログ
雲の上から見る感動の絶景

皆さんこんにちは、リズキアです。前回の記事で私の趣味の一つであるランニングについてお話ししましたが、今回は初めての登山体験――ロンボク島東部のセンバルンにあるナンギ丘(Bukit Nanggi)に登ったときの思い出をお伝えします。

少し前のこと、私は今まで挑戦したことのないことをしてみようと思い立ちました。それが、ナンギ丘への登山です。標高およそ2030メートル、ロンボク東部でも特に美しい景色が望める場所として知られています。特に日の出と夕日の美しさは格別です。

登山前は少し不安もありました。初心者の私にこの登山道を登りきれるだろうか、と。でも新しい体験への好奇心が勝ち、私は一歩を踏み出しました。出発点はセンバルン村。青々とした草原と澄んだ空気に包まれたとても静かな場所です。

一歩一歩進むたびに冒険のような気分でした。高い草の間を抜け、薄い霧が漂う小道を歩き、耳を澄ませば鳥の声と風の音が心を癒してくれます。夕方が近づくころ、私たちはキャンプ地に到着しました。そこから見える景色はまさに息をのむほどの美しさ。足元にはゆっくりと流れる雲、そして空は黄金色に染まっていきました。

ナンギ丘の夕日は本当に感動的でした。まるで自然全体が一日の終わりを静かに祝っているようで、沈みゆく太陽が丘の向こうに消える瞬間、空気が温かく包み込むように感じました。
夜の山頂はとても静かで、冷たい空気の中、空には無数の星が輝いていました。まるで登頂した者へのご褒美のようにキラキラと瞬いています。私はテントの前に座り、星空を見上げながら、この特別な瞬間を心から感謝しました。雲の上にいるような感覚、友人たちとの語らい、そして心が穏やかになる静けさ――すべてが忘れられない体験でした。
翌朝5時頃、私たちはナンギ丘の朝日を見るために起きました。空が少しずつ闇から明るいオレンジ色に変わっていく光景に、言葉を失いました。東の空から太陽がゆっくりと姿を現し、センバルンの谷全体を照らします。雲の海が黄金色に輝き、その奥には堂々としたリンジャニ山が姿を現しました。私は思わずカメラを取り出し、リンジャニ山を背景に記念写真を撮りました。

山頂から見下ろす世界はどこまでも広く、すべてが小さく見えました。胸の中は感動と幸福、そして言葉では言い表せないほどの感謝の気持ちでいっぱいでした。今回の登山は、ただ頂上に到達することが目的ではなく、一歩一歩の中で新しい意味を見つける旅だったのです。疲れや苦労の先にこそ、本当の美しさが待っているのだと学びました。

ナンギ丘は単なる観光地ではなく、自然と自分自身がひとつになれる場所です。
ロンボク島を訪れる皆さんも、ぜひセンバルンの丘々を登ってみてください。その体験はきっと、心に残る特別な思い出になるでしょう。